霧社事件(むしゃじけん)
日本の支配に対する台湾先住民族の武装蜂起事件。1930年(昭和5)10月27日未明,台湾台中州霧社の先住民部落11社のうち6社がモーナ・ルダオを指導者にして,警察駐在所や霧社公学校を襲い,日本人134人(ほかに日本人と誤認された漢族2人)を殺害,蜂起した。石塚英蔵総督は警官隊を動員する一方,台湾軍出動を要請,近代兵器を用いてこれを鎮圧。翌年4月25日能高郡警察課長は親日的な味方蕃を使嗾して,投降後収容中の保護蕃を襲撃させ,無防備の210人を殺害させた。これが第2霧社事件で,広義には霧社事件に含まれる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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