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南北朝の合体(なんぼくちょうのがったい)

1392年(明徳3・元中9)閏10月,南朝が北朝に吸収されるかたちで行われた南北両朝廷の合体。足利義満と南朝との合体条件は,(1)南朝後亀山天皇が北朝後小松天皇に譲位し,神器を渡す。(2)皇位は両朝交互とする。(3)国衙領は南朝皇統のものとする,などとされたが,後亀山天皇の上洛後,神器だけが渡されて他は履行されず,後小松が天皇として存続し,皇位は北朝皇統に受け継がれた。義満は敵対勢力が南朝を名目上のよりどころとする可能性を奪い,北朝天皇の正統性を獲得。南朝には反攻する勢力もなく,こののち数度,後南朝とよばれる南朝皇統の子孫によって皇位回復が試みられるのみであった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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