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南蛮船(なんばんせん)

16世紀中頃から南方経由で日本に来航したヨーロッパ船の総称。主としてポルトガル船・スペイン船をさし,黒船ともいった。1543年(天文12)ポルトガル人の種子島漂着を契機に,薩摩国・豊後国・平戸・長崎などに来航し,貿易とともにキリスト教の布教活動を行った。ポルトガル船はインドのゴアからマカオ,スペイン船はマニラを中継地とし,季節風を利用して渡来した。船型に変遷がみられ,1639年(寛永16)の来航禁止に至るまでの期間,初期は大型のカラック,中期はガレオン,末期は小型化したガレウタに大別される。南蛮屏風には当時の南蛮船が特徴的に描かれている。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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