南都北京・南北とも。奈良の諸宗諸寺と延暦寺の総称。とくに興福寺と延暦寺をさす。最澄以来,南都は平安京の南にある奈良の仏教勢力を,北嶺は平安京の北の比叡山にある延暦寺をさしたが,10世紀後半からこのうち興福寺と延暦寺が強大な僧兵を擁して強訴(ごうそ)や闘争をくり返したため,とくに両寺をさす語ともなった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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