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南海道(なんかいどう)

(1)古代の七道の一つ。現在の近畿地方南西部から四国地方にかけての地域で,紀伊・淡路・阿波・讃岐・伊予・土佐の各国が所属する行政区分。(2)これらの諸国を結ぶ交通路も南海道と称した。畿内から各国府を順に結ぶ陸路を基本に官道が整備され,紀伊国から淡路国,淡路国から阿波国へは海路で連絡した。駅路としては小路で各駅に5頭の駅馬がおかれる原則であり,「延喜式」では総計22駅に110頭の駅馬をおく規定であった。地方官として731年(天平3)に南海道鎮撫使(ちんぶし),746年にも南海道鎮撫使,761~763年(天平宝字5~7)に南海道節度使を設置した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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