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名和長年(なわながとし)

生没 ?~1336.6.30 鎌倉末~南北朝期の伯耆国の武士。海運業で蓄財した有徳人。建武政権下の伯耆守。はじめ長高,長田又太郎と称する。1333年(元弘3)元弘の乱で後醍醐天皇の隠岐脱出の手引をし,伯耆国船上山(せんじょうさん)に迎えて挙兵。以後,一族をあげて宮方の主将として戦う。建武政権の成立後は,記録所・武者所・恩賞方・雑訴決断所などで活躍し,後醍醐天皇の寵臣「三木一草(さんぼくいっそう)」(伯耆守の「き」に由来)の1人として勢威をふるった。36年(建武3・延元元)6月,足利尊氏が新政権に背いて京都を制圧すると,新田義貞とともに比叡山から攻め込んだが,三条猪熊で敗れて戦死。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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