南都奉行とも。江戸幕府の職名。遠国奉行の一つで,山田奉行と同格。職掌は奈良町の民政,寺社の警衛および春日大社などの神事の監督,大和一国の政務を京都町奉行と分担して行った。1613年(慶長18)初設(異説がある)。当初は中坊家の世襲。定員1人(一時2人)。老中支配で,京都所司代の指揮をうけた。芙蓉間席。1787年(天明7)の武鑑では役高1000石,役料1700俵。従五位下。属僚に与力6騎,同心30人。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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