奈良県(ならけん)
近畿地方の中央部に位置する内陸県。旧大和国を県域として成立。1868年(明治元)大和鎮台が設置され,旧幕領・寺社朱印地を管轄,まもなく大和鎮撫総督府,奈良県,奈良府と改称したが,翌年奈良県に復した。70年奈良県のうち宇智・吉野2郡と河内・紀伊両国の一部を管轄する五条県がおかれた。71年廃藩置県をへて11月奈良・郡山(こおりやま)・小泉・柳生・田原本(たわらもと)・高取・柳本・芝村・櫛羅(くじら)・五条の10県は統合され,大和一国を管轄する奈良県が成立した。76年堺県に合併され,81年堺県は大阪府に合併されたが,87年大阪府から大和地方を分離して奈良県が再置され,現在に至る。県庁所在地は奈良市。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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