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並木五瓶(なみきごへい)

生没 1747~1808.2.2 歌舞伎作者。大坂生れ。初世並木正三(一説に並木十輔)門下。前名五八(吾八)・五兵衛ほか。号並木舎(なみきのや)・浅草堂。安永期から大坂で名声をあげ,1794年(寛政6)以後,江戸で活躍。大坂時代は「金門五三桐(きんもんごさんのきり)」など伝奇的で壮大な構想の時代物に傑作が多く,江戸に下ってからは,「五大力恋緘(ごだいりきこいのふうじめ)」など,旧作を江戸むきに書きなおした世話物の名作を残した。緻密な構成や人物の首尾一貫した性格描写など,合理的・写実的な作風で知られる。五瓶は4世まであって2世(1768~1819)は初世の門人篠田金治が晩年に襲名。3世(1790~1855)は2世の門人で「勧進帳」の作者として著名。4世(1829~1901)は3世の子。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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