ナチス

国民(国家)社会主義ドイツ労働者党ないしその党員の略称。1919年に結成され,翌年ヒトラーの指導下で25カ条の党綱領を採択。強烈な国粋主義にもとづく反ユダヤ主義政策や反ベルサイユ条約政策,また利子奴隷制の廃止,大百貨店の社会化など擬似社会主義的な主張を掲げた。23年ミュンヘンで一揆をおこすが失敗。その後は議会を通じた権力獲得をめざす路線に転換し,33年にヒトラー内閣を成立させた。ヒトラー独裁の確立とともに党の権力は形骸化。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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