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長崎高資(ながさきたかすけ)

生没 ?~1333.5.22 鎌倉後期の武士。北条氏得宗家の被官。高綱の子。1317年(文保元)頃,父高綱から内管領(ないかんれい)の地位を継いで幕政の実権を握る。22年(元亨2)頃,奥州安藤氏の内紛に際し,当事者双方から賄賂をとって紛争の激化を招き,幕府の権威を低下させた。26年(嘉暦元)出家した執権北条高時の後任に金沢(かねざわ)貞顕をすえるが,高時の弟泰家らの反対にあい貞顕はまもなく辞職。31年(元弘元)高資の専横を憎む得宗高時はその殺害をはかるが,計画が露見するとみずからの関与を否定し処分を免れた。高資に対しては得宗すら無力だった。33年新田義貞に鎌倉を攻略され,北条氏一門や一族とともに東勝寺で自害。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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