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長崎代官(ながさきだいかん)

近世,長崎支配の役職名。1588年(天正16)豊臣秀吉により鍋島直茂が直轄領長崎の代官に任命された。直茂の後任の寺沢広高は長崎奉行となり,代官には長崎町人の村山等安,ついで末次平蔵政直が任命された。1676年(延宝4)末次平蔵茂朝が密貿易によって処罰され,途絶した。1739年(元文4)町年寄高木作右衛門が任命されて復活,以後5代にわたって世襲した。職務は,長崎の外町および長崎・浦上両村の支配を行うとともに,彼杵(そのぎ)・高来(たかく)両郡などの幕領村の年貢米を管理し,奉行所の経費や御用物の資金を調達することであった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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