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中江兆民(なかえちょうみん)

生没 1847.11.1/27~1901.12.13 明治期の自由民権思想家。高知藩の下級武士の家に生まれる。篤助・篤介と称し,のち兆民の号を使う。藩校文武館をへて,長崎・江戸でフランス学を学ぶ。1871年(明治4)岩倉遣外使節とともにフランスに留学し,法学・哲学などを学ぶ。74年帰国し,東京に仏学塾を設け,多くの学者・民権家を育成。翌年東京外国語学校長をへて,元老院権少書記官となるが,77年辞職。以後81年「東洋自由新聞」主筆,82年「自由新聞」社説掛としての言論活動や,ルソー「民約訳解」翻訳刊行により,自由民権運動に人民主権の理論を提供した。90年衆議院議員となるが,翌年土佐派議員の裏切りに憤慨して辞職。著書「三酔人経綸問答」「一年有半」。「中江兆民全集」全17巻,別巻1巻。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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