中井竹山(なかいちくざん)
生没 1730.5.15~1804.2.5 江戸後期の儒者。父は中井甃庵(しゅうあん)。名は積善,字は子慶,通称善太。大坂生れ。大坂の懐徳堂第4代学主として学校経営に力を注ぎ,弟履軒(りけん)とともに懐徳堂の黄金期を形成。詩文に優れ,混沌社同人らとも広く交流した。また松平定信の諮問に答えて,幕政の改革案をのべた「草茅危言(そうぼうきげん)」を献上するなど,たんなる町人学校にとどまらぬ官許学問所としての公的な使命を追求した。師の五井蘭洲(ごいらんしゅう)の遺稿「非物篇」を刊行し,自身も徂徠学批判の書「非徴」を著した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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