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内覧(ないらん)

奏聞・宣下に先だって政務関係文書に目を通し天皇を補佐する,関白に準じる職掌・地位。または目を通す行為自体をさす。897年(寛平9)宇多天皇が醍醐天皇への譲位に際し,藤原時平と菅原道真に奏請・宣行を行わせたのに始まり,1867年(慶応3)12月の摂関・内覧廃止まで続いた。はじめ関白となるべき者に大臣経験がない場合や,関白が病気のため執政不可能なときなどに任じられたが,平安末期の関白・内覧併置以降,摂関と並ぶ地位となった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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