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内管領(ないかんれい)

「うちかんれい・うちのかんれい」とも。鎌倉後期,北条氏得宗家の執事。得宗家の家臣を御内人(みうちびと)というが,「御内の管領」の略であろう。得宗(北条氏惣領)の地位が強化されるにつれ,その家政機関得宗公文所(くもんじょ)の整備も進み,長官(家令・執事)の威権も増大した。さらに得宗専制体制が確立する13世紀後半,御内人勢力の頂点に立つ執事平頼綱は,新たに内管領と称され,その権勢は霜月騒動をへて極盛期を迎えた。だがこれを危惧した得宗貞時は頼綱を殺害(平禅門(へいぜんもん)の乱)。一時,北条氏一族の宗方が「内の執権」となったが,その後は御内人長崎高綱・高資(たかすけ)父子が本職を世襲,得宗高時をしのぐ専権をふるった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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