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年爵(ねんしゃく)

年給のうち位階の推挙枠。「公卿補任」882年(元慶6)の藤原基経の条が初見。院宮(いんぐう)(および准三后(じゅさんごう))に毎年叙爵1人を与えるのが本来の制であったが,のち女叙爵が加わり,さらに年爵による加階も盛んになった。給主(推挙者)は叙爵・加階した者から叙料をえた。年爵は年官に比べて,総枠が狭く運用が単純で希望者も多かったため,後代まで長く続いた。院政期になると臨時内給が増加するが,実質的には成功(じょうごう)と区別しにくいものとなった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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