年貢半減令(ねんぐはんげんれい)
戊辰(ぼしん)戦争初期,新政府が年貢半減を布告した法令。1868年(明治元)1月12日赤報隊を組織した相楽総三(さがらそうぞう)は新政府に年貢の半減を建白,新政府は赤報隊をはじめ山陽・北陸のほか広範囲に旧幕府領の当年分と前年未納分に対して半減令を布告した。まもなく新政府は半減の不可能なことを悟って取り消したが,赤報隊は半減令実施を主張して東山道を進軍,民心を集めたため,東山道総督府は赤報隊を偽官軍として相楽を捕らえ,3月3日処刑した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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