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年給(ねんきゅう)

皇族・貴族らに認められた位階・官職の推挙枠。年料給分の略称。叙爵の推挙が年爵,下級官職への推挙が年官で,給主(推挙者)によって内給・院宮(いんぐう)給・親王給・公卿給・女御(にょうご)給などとよびわける。給主が叙料・任料という収益をえることを目的とした,反律令制的な売位・売官制度と評価するのが一般的。9世紀中期から発達し,寛平年間に体系的に整序され,10世紀後期以降さまざまな策を補いながら,形式的には江戸時代まで存続した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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