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任料(にんりょう)

年官や成功(じょうごう)によって官職に補任された者が,その代価として支払った財物。年官の場合は給主(推挙者)に贈られ,成功の場合は行事所・官司・寺社に納められた。年爵や栄爵での叙料に対応する。額は官職や時代によって大きな差があったが,年官では1023年(治安3)の大隅掾任料が絹30疋,成功では946年(天慶9)の左右馬属任料の銭400貫などが早い例。中世になると,荘官職をはじめとする所職や諸種の役職への補任に際し,荘園領主などの任命権者に謝礼などとして任料が支払われた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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