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人別改(にんべつあらため)

戦国期~江戸時代,領主が領民の把握と夫役(ぶやく)徴発のために行った戸口調査。これにもとづいて人別(改)帳が作成された。戦国期,領国大名が成立する際に,各大名は領民の戸口調査を実施した。全国制覇をとげた豊臣秀吉も,1592年(文禄元)関白秀次の名で全国の大名に家数・人数の一斉調査を命じた。兵農分離の確立した江戸時代には,領内統治の必要からより進展し,幕府代官所や諸藩は村・町ごとに家数・人数・性別・年齢などを調査した。1671年(寛文11)以降は幕府の命により人別改と宗門改とが結びつき,原則として毎年,全国的に実施されるようになる。これをもとに1726年(享保11)から全国的な人口調査も子・午年の6年ごとに行われた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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