大正期に創設された化学会社。日曹コンツェルンの中心企業。1920年(大正9)中野友礼(とものり)らが電解法の苛性ソーダ生産を目的に設立。工場は新潟県二本木。化学・冶金・人絹の分野に多角化したが,戦時経済期に経営が悪化,日本興業銀行によって再編成された。第2次大戦後,日本初の石油化学事業を計画するが挫折した。その後石油化学に参入する一方,近年は農業化学品や医療品原料など高付加価値化学製品を生産している。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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