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日本社会党(にほんしゃかいとう)

�@明治末期の合法的社会主義政党。1906年(明治39)1月,西川光二郎(みつじろう)らが日本平民党,堺利彦らが日本社会党の結党届を提出し,リベラルといわれた第1次西園寺内閣はこれを受理。翌月,両党が合同して日本社会党を結成した。正式党員は約200人。機関誌は半月刊「光」と復活した日刊「平民新聞」。普選運動,東京市電運賃値上げ反対運動,足尾銅山争議などを支援。党内に片山潜・田添鉄二らの議会政策論と幸徳秋水らの直接行動論との対立が発生し,07年2月の党大会で両派は激突。西園寺内閣は結社禁止を命令した。�A第2次大戦後の政党。1945年(昭和20)11月,戦前の無産政党の諸系列を大同団結して結成。連立ながら47年片山内閣,48年芦田内閣と続いて政権を担当した。51年にサンフランシスコ講和への対応をめぐって左右に分裂したが,55年10月に統一。以後,護憲を掲げて野党第1党の地位を保つが,60年には右派が離党して民社党を結成し,その後も左右両派は対立した。86年にマルクス主義を払拭した新綱領を採択し,89年(平成元)労働組合の統一組織「連合」の結成で総評とのブロック体制が崩れ,転機を迎えた。94年7月,委員長村山富市を首班として,自民党・新党さきがけと連立内閣を発足させた。96年1月,社会民主党と改称。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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