日本興業銀行(にほんこうぎょうぎんこう)
第2次大戦前は工業金融の特殊銀行,戦後は長期信用銀行の一つ。略称興銀。松方正義の銀行分業構想により,1900年(明治33)3月公布の日本興業銀行法にもとづいて02年3月に設立。当初は債券発行による長期産業資金供給と外資導入が使命。外資導入と西原借款などの対外投資には活躍したが,産業融資は停滞し,大正・昭和の不況期には救済融資機関となった。37年(昭和12)以降の日中戦争期は軍需金融の中心機関。第2次大戦後は占領軍による改組を免れて48年に新発足,50年に日本興業銀行法が廃止され普通銀行に転換した。さらに52年に長期信用銀行法にもとづく銀行に移行。2002年(平成14)に富士銀行・第一勧業銀行と合併,みずほコーポレート銀行を経てみずほ銀行となった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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