日本交響楽協会(にほんこうきょうがくきょうかい)
山田耕筰(こうさく)・近衛秀麿により結成された3管編成によるはじめての西欧的交響楽団。1924年(大正13)山田は日本交響楽協会管弦楽団を結成し,25年,新装なった東京の歌舞伎座をはじめ各地で日露交歓交響管弦楽演奏会を開いた。この成功によって同年,弟子の近衛と組んで日本交響楽協会(日響)を正式名称とし,開場まもない日本青年館を拠点に翌26年から予約演奏会を開始,18~19世紀の大曲演奏で聴衆を魅了した。だが山田と近衛の対立から26年9月に解散,近衛は新交響楽団を発足させた。これはのちに日本交響楽団,NHK交響楽団と改称。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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