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日本勧業銀行(にほんかんぎょうぎんこう)

第2次大戦前の特殊銀行の一つ。1897年(明治30)6月,前年公布の日本勧業銀行法によって設立された。農工業の改良発展をはかることを目的とし,おもに不動産抵当による年賦・定期貸付を行い,割増金つき勧業債券の発行による資金調達が認められた。日露戦時の貯蓄債券の発行など,しばしば公的金融機関として国策・救済融資を実行した。しだいに設立目的から離れ,第2次大戦時に実質的に普通銀行化を完了。この間1921年(大正10)以降各府県農工銀行をすべて合併し地方支店とした。50年(昭和25)普通銀行に転換,71年第一銀行と合併して第一勧業銀行となる。さらに2002年(平成14)富士銀行・日本興業銀行と合併して,みずほ銀行となった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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