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日本開化小史(にほんかいかしょうし)

田口卯吉の著した日本史論。1877年(明治10)巻之一を刊行,82年の巻之六に至る。神道の起源から江戸幕府の崩壊までを扱う。バックルの文明史やスペンサーの社会進化論を参考として,史学の目的を倫理的批判から因果関係の認識に切り替え,事件より社会全体の傾向に着目して,政体のみならず文化・経済の相関的な開化・発展を説明し,以後の史学に影響を与えた。「岩波文庫」所収。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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