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日ソ中立条約(にっソちゅうりつじょうやく)

1941年(昭和16)4月13日,日本・ソ連間に調印された中立条約。松岡洋右(ようすけ)外相は,日独伊三国同盟にソ連を加える構想をもってこの年3~4月に訪欧した。交渉はソ連側の消極姿勢の前に難航したが,最終段階でスターリン首相が介入し,中立条約締結にこぎつけた。内容は第1条で平和友好関係の維持,領土の保全・不可侵,第2条で両国の一方が第三国の軍事行動の対象となった場合,他方が中立を守ること,など。有効期限は5年(満了期限は46年4月)とされたが,ソ連側が45年4月に不延長を通告し,同年8月8日の対日宣戦布告によって失効した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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