日米和親条約(にちべいわしんじょうやく)
神奈川条約とも。1854年3月31日(安政元年3月3日)江戸幕府がアメリカ使節ペリーと横浜で締結した条約。長年の鎖国制度が破られた最初の近代的条約。下田・箱館への寄港,両港の一定区域内での自由な遊歩,薪炭・食料など必要品の供給,遭難船員の救助,領事の下田駐在などを規定し,外国人に対する従来の待遇を完全に転換した。しかし物品の取引にはなお日本の役人の仲介が必要であり,公の通商は日米修好通商条約(1858締結)をまたなければならなかった。また片務的最恵国条款が規定されており,通商条約に継承された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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