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二条良基(にじょうよしもと)

生没 1320~88.6.13 南北朝期の公卿・歌人・連歌師。諡は後普光園院(ごふこうおんいん)。道平の子,母は西園寺公顕の女。はじめ後醍醐天皇に仕えたが,南北朝期には北朝の5代の天皇に仕えて太政大臣に至り,4度摂政・関白となった。足利将軍家とも親近した。連歌にうちこみ,救済(きゅうぜい)と協力して准勅撰集「菟玖波集(つくばしゅう)」を編纂し,自句を87句入集したほか,連歌論書は「連理秘抄」「撃蒙抄」「筑波問答」「九州問答」など,古典学では「万葉詞」の著作のほか,「光源氏一部連歌寄合」の成立にかかわった。和歌は二条派の二条為定と頓阿(とんあ)に師事。勅撰集に入集し,「近来風体抄」の著もある。連歌の門弟に梵灯庵(ぼんとうあん)と今川貞世(了俊)がいる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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