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二十二社(にじゅうにしゃ)

11世紀中頃から祈年穀・祈雨・止雨などの奉幣対象として,朝廷から崇敬をうけた神社。伊勢・石清水・賀茂上下・松尾・平野・稲荷・春日(以上,上七社という),大原野・大神(おおみわ)・石上(いそのかみ)・大和・広瀬・竜田・住吉(以上,中七社という),日吉・梅宮・吉田・広田・祇園・北野・丹生・貴布禰(きふね)(以上,下八社という)をさす。十六社奉幣の対象社が拡大された二十二社奉幣は,室町中期まで存続し,当時最高の社格であった。「二十二社註式」によれば十六社は上七社・中七社と丹生・貴布禰で,991年(正暦2)に吉田・広田・北野が,994年に梅宮が,995年(長徳元)に祇園が,997年に日吉が加わり二十二社となった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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