西田幾多郎の構築した哲学体系。西田は生涯を通して処女作「善の研究」によって提出した純粋経験の論理化に努めたが,その背景にあった人生苦,金沢での参禅体験,何よりも哲学自体の東洋的色彩などが独自の魅力を構成し,それによって周囲に多数の人材を集めた。田辺元(はじめ)は西田哲学との対決を通して田辺哲学を生み出した。青年期の三木清や戸坂潤にも大きな影響を与えた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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