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西川如見(にしかわじょけん)

生没 1648~1724.8.10 江戸前・中期の天文・地理学者,町人思想家。名は忠英,如見は号,求林斎とも号す。長崎生れ。儒学を木下順庵門下の南部草寿(そうじゅ)に,南蛮系の天文・暦学を林吉左衛門らに学ぶ。1719年(享保4)将軍徳川吉宗に招かれ江戸に赴き,下問をうけた。著書も多く,「天文義論」「両儀集説」「増補華夷通商考」「日本水土考」など天文・暦学・地理学関係のものは,鎖国下における合理的認識の先駆に位置づけられる。一方,「町人嚢(ぶくろ)」「百姓嚢」など町人や百姓の心得を平易に説いた著書は,元禄期の庶民の社会意識を示している。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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