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尼港事件(にこうじけん)

ニコラエフスク事件とも。革命直後のロシアへの干渉戦争であったシベリア出兵中,黒竜江(アムール川)河口の要衝ニコラエフスク(尼港)に駐屯する日本守備隊と居留民がパルチザン軍と衝突した事件。1920年(大正9)2月5日,トリャピーツィンの指揮する約4000人のパルチザン部隊が日本守備隊を降伏させた。日本側は3月12日深夜,パルチザン司令部を奇襲して反攻を試みたが失敗,居留民と将兵130余人は投獄された。参謀本部は旭川第7師団から救援部隊を送ったが,パルチザン軍は5月25日に捕虜を殺害して撤退。日本側はこの事件を利用して北樺太の保障占領を行った。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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