1. 用語
  2. 日本史 -お-
  3. 陰陽師(おんみょうじ)

陰陽師(おんみょうじ)

陰陽道の呪術により吉凶の判定や除災などを行う術士。684年(天武13)が初見で,令制では陰陽寮に6人,大宰府に1人と規定され,のち鎮守府や辺境諸国におかれた。平安中期以降,物忌(ものいみ)・方違(かたたがえ)などの陰陽道禁忌が確立し,おもに安倍・賀茂両氏が陰陽師として活躍,陰陽頭・陰陽博士などについて,天皇・貴人のための占いや除災の法を行った。賀茂氏(勘解由小路(かでのこうじ)家)は戦国期に廃絶したが,安倍氏の後裔である土御門(つちみかど)家は江戸時代に全国に広まっていた民間の陰陽師の支配を認められた。明治期以降に自然消滅した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう