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女大学(おんなだいがく)

江戸中期以降広く普及した女子の教訓書。はじめ1716年(享保元)の「女大学宝箱」の本文として説かれた。貝原益軒の「和俗童子訓」のうち「女子を教ゆる法」をもとに取捨されている。女は嫁にいくものとの立場から嫁としての心構えを説く。「女今川」とともに近世の女子教育の一典型をなすが,その「三従」の教えは,前近代的なものとして福沢諭吉以来批判されてきた。「女大学宝箱」は再版されて広く普及。明治期以降も「女大学」の名で同内容のものが続出した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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