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音戸瀬戸(おんどのせと)

広島県呉市警固屋(けごや)と対岸の倉橋島(現,呉市音戸町)の間にある狭水道。最も狭い所で幅90m。厳島(いつくしま)神社を崇拝する平清盛が,瀬戸内海航路の整備のため,もと地峡であったのを開削したと伝えられているが,史料的な根拠はない。しかしこの瀬戸を通って厳島に至る航路は,中世を通じて内海の主要な航路であった。瀬戸の間の往来は渡し船が用いられていたが,1961年(昭和36)音戸大橋が架けられ,芸南地域の観光の名所となっている。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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