恩田杢(おんだもく)
生没 1717~62.1.6 名は木工とも。江戸中期の信濃国松代藩家老。父は民清。諱は民親。1746年(延享3)家老,57年(宝暦7)勝手方となり,扶持米不払による足軽不勤や増徴反対一揆に動揺していた松代藩で宝暦改革を主導。幕府から拝借金1万両をえて水害後の村落復興に尽くし,年貢の月割上納制(金納)を定着させた。倹約策や役務日記の引継制度,財政帳簿の継続的作成など文書行政の整備を行う。「日暮硯(ひぐらしすずり)」に彼の政治が理想化され語り継がれた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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