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御嶽信仰(おんたけしんこう)

おもに長野・岐阜県境に位置する木曾御嶽山に対する信仰。タケは雨・雲を支配する神霊のすむ高所の霊界を意味し,御嶽は各地方でかなめとなる山をさした。各地のタケの一つ御嶽山は,近世中期に黒沢・王滝に新たに登山道が開設され,江戸・尾張を中心に御嶽講が結成されるなどして,富士山とともに庶民登拝の山として信仰を集めるようになった。御嶽講は神がかりして託宣をする点に特徴があり,死後信者の霊魂は霊神となって御嶽に回帰するという信仰も顕著である。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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