Gnecchi-Soldo Organtino(オルガンティーノ)
生没 1533~1609.3.17 イタリア人イエズス会宣教師。1570年(元亀元)来日。フロイスを助けるために京都に派遣され,76年(天正4)フロイスが九州に転じたため都地方区の責任者となった。日本の諸事情を研究して理解を深め,「ウルガン伴天連(ばてれん)」として親しまれた。織田信長の親交を得て,76年京都南蛮寺を建立,80年安土セミナリヨを開設。78年荒木村重が信長に背いた際には,村重の配下の高山右近を説得し,教会の危機を救った。87年豊臣秀吉のバテレン追放令によって一時小西行長領の小豆島に隠れたが,その後も都地方区の責任者として布教に従事。晩年高齢と衰弱のため長崎に隠退し,同地で没。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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