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織部焼(おりべやき)

桃山時代に美濃焼が焼成した作風の一つ。織部焼という窯場はない。慶長年間に茶の湯界を指導した古田織部の名を冠した茶の湯道具で,織部が指導した証拠はないが,時代は一致する。円形を破った自在な形に,緑釉と鉄絵をくみあわせて抽象美を強調。黒釉と鉄絵をくみあわせた歪みの茶碗は,黒織部茶碗として分類される。慶長~寛永年間まで焼かれたが途絶え,江戸後期に瀬戸で復興した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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