オランダ商館(オランダしょうかん)
江戸時代,オランダ東インド会社が諸国に設置した商館。バタビアを本店とする同会社の日本支店。1609年(慶長14)幕府の貿易許可によりJ.スペックスを初代商館長として肥前国平戸(ひらど)(現,長崎県平戸市)に設立。その後幕府の鎖国政策のため41年(寛永18)長崎の出島に移転を命じられ幕末に至る。貿易は68年(寛文8)の銀輸出禁令やその後の幕府の貿易制限によりしだいに低迷した。商館は商館長(カピタン)のほか事務長・倉庫役・簿記役・医師・書記・商務員補など十数人で構成されていた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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