オランダ国王開国勧告(オランダこくおうかいこくかんこく)
幕末期にオランダ国王が日本国王にあてた開国・通商を勧める親書をさす。1844年(弘化元)7月,国王の特使コープスが長崎に持参。アヘン戦争の結果と原因から,日本の異国船打払令撤廃などを称賛したうえで,孤立を続けることは不可能と述べ,通商を勧めた。翌年8月幕府はこれを謝絶。当時,政争状態にあった幕府には鎖国政策緩和の方針をとりえず,鎖国重視の方向へと進み,同年7月海防掛を再置した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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