豊臣秀吉が1591年(天正19)に築いた京都を取り囲む土塁。高さ5m前後,全長23kmに及ぶ。竹が植えられ外側には堀が掘られた。水害を防ぐ目的ともいわれているが,秀吉の京都都市改造の一環として,同時に破却した上京・下京の総構(そうがまえ)に代えて,統一権力として築いたもの。17世紀から都市域の発展による開発が進み,現在では北辺を中心にわずかに残存するのみ。国史跡。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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