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小田原城(おだわらじょう)

神奈川県小田原市にあった中世~近世の城館。戦国大名の後北条氏の本拠。1495年(明応4)北条早雲が大森藤頼を襲い,奪った。2代氏綱以後に改修・拡張を重ね,最盛期には総延長約10kmの総構(そうがまえ)をもつ大城館となった。主郭は現在の八幡山にあった。1590年(天正18)豊臣秀吉に攻められ開城。江戸時代は大久保氏や稲葉氏などが入城し,江戸の西の守りをはたしたが,1870年(明治3)廃城。各所で発掘調査が行われ,障子堀などの遺構や多種にわたる遺物が発見された。出土した陶磁器は大森氏時代の15世紀から,19世紀後半の長期にわたる。城跡は国史跡。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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