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小瀬甫庵(おぜほあん)

生没 1564~1640 江戸初期の儒医。「太閤記」の作者。名は道喜,又四郎・長大夫と称する。甫庵は号。尾張国の土岐氏の一族で,はじめ坂井と称し医術をもって豊臣秀次に仕えた。秀次没後,土岐・小瀬と改姓し,京都で「補註蒙求」「十四経発揮」などの古活字本を刊行。のちに堀尾吉晴,加賀国金沢藩主前田利常に仕えた。儒教の解釈や評価を織りまぜた「太閤記」や「信長記」「天正軍記」などの軍記を著すとともに,儒道の要点をまとめた「童蒙先習」を残す。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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