江戸時代,飢饉・火災・水害などの際,窮民を救済するためにたてられた仮小屋。江戸では,1786年(天明6),1829年(文政12),34年(天保5)のものが有名で,施行小屋を設置し,窮民を収容して食事を与えた。天保期以降では,窮民に元手銭を与えて自立をはからせた。天保の飢饉では,江戸に21棟の仮小屋が設置され,36年10月からの1年間に6000人近くを収容した。なお室町時代にも京都五条河原に設けられた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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