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送り火(おくりび)

門火(かどび)の一つで迎え火に対するもの。一般に盂蘭盆(うらぼん)の最終日の旧暦7月15ないし16日の宵に,迎えた祖先・死者の霊を送るために門前で焚く火。盆の送り火の燃料はオガラや杉・松などの皮。もとは共同で行った正月の火祭同様の悪霊払いの行事で,仏教教化の影響で変化したもの。大勢で山に登り松明(たいまつ)をともして送り火とする例が残り,京都の大文字送り火はその代表。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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