1. 用語
  2. 日本史 -お-
  3. 小倉百人一首(おぐらひゃくにんいっしゅ)

小倉百人一首(おぐらひゃくにんいっしゅ)

「百人一首」「小倉山荘色紙和歌」とも。天智天皇から順徳天皇に至る男79(僧13)・女21の100人各1首を,勅撰集より選んだもの。藤原定家撰。成立の時期と経緯は,定家撰の「百人秀歌」との先後関係をめぐって諸説があり,確定をみない。1235年(嘉禎元)夏頃,定家の次男為家の岳父宇都宮頼綱(蓮生)の依頼で書いた色紙和歌が両者いずれかの原態とされる。「新勅撰集」に引き続く定家晩年の好みがうかがえる。修辞を駆使した理知的・技巧的かつ優艶な歌が多い。二条派歌学の聖典として後世に多大の影響を与え,近世以降,歌かるたとして一般に流布した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう