おくのほそ道(おくのほそみち)
俳諧紀行。1冊。芭蕉作。版本は芭蕉の依頼によって素竜(そりょう)が清書した素竜清書本(素竜跋)を底本として1702年(元禄15)に刊行。芭蕉第5の紀行文。1689年3月27日,門人曾良(そら)をともなって江戸を発ち,奥羽・北陸地方の歌枕・名所・旧跡をめぐり,8月20日すぎに大垣(現,岐阜県)に至る旅をもとに創作されたもので,旅の実際は「曾良旅日記」に詳しい。素竜清書本(西村本)は「日本古典文学大系」所収。芭蕉自筆本は「芭蕉自筆奥の細道」(岩波書店刊)に影印と翻刻を収録。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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